<居  合  道>

全日本居合道連盟 長崎三和道場

無双直伝英信流正統会
最終校正    
令和8年9月28日(月)



謹賀新年 諏訪神社奉納演武大会
令和8年1月3日午後1時から
参加者;左写真(全員)
   
第73回全日本居合道全国大会
    令和8年5月3~5日
  石丸大治剣士八段に昇段(右)
  渡辺正弘剣士7段に昇段(左)

    十段允可状
長崎三和道場の活動
無双直伝英信流
全日本居合道連盟
居合とは
居合道の基本

代 表; 範士十段 川 下 滿 之  諫早市原口町672-4  ☎ 0957-23-6578
  長崎道場 諫早道場
場  所 西浦上中学校武道場 諫早市立体育館
上記住所 長崎市文教町4-10 諫早公園横
稽古日時 木曜日 19:00〜21:00 日曜日 13:00〜15:00
稽古人数 8人 12人
見学はいつでもOKです。電話(0957−23−6578)に連絡を!

居合は、スポーツ分野でもなくチャンバラの遊びでもありません。
総合的に心身を鍛錬する奥深く格調高いものです。
全日本居合道連盟に所属し、無双直伝英信流を学んでいるグループ
「長崎三和道場」を紹介します。
当道場では長崎市、諫早市で一緒に厳しくも楽しくやる仲間を募集しています。
自分に磨きをかけませんか!
女性剣士も全国的に増えています。高校生・中学生も大歓迎。
居合道は古武道の一つで
刀  を使って
流派の業(形)を修錬することで
人間修養を深める手段です

<会員募集>
◎中学生・高校生以上 集中力を身につけ、姿勢がよくなり、礼儀作法も身につきます。
   ◎当初あるいは希望で、真剣でなく居合刀でやりますので危険はありません。
   ◎道着、袴、帯、居合刀が必要です。お世話します。


 第20代宗家河野百錬先生の言
  居合はその業を他人に見せるためのものではない。
自分が自分にスル行の鍛錬によって
その業をサセル目に見えないモノに磨きをかけるためのものである。
 貞山(伊達政宗)公 遺訓 (一部)
  仁に過ぐれば弱くなる    義に過ぐれば固くなる
   禮に過ぐれば諂いとなる
 智に過ぐれば嘘をつく    信に過ぐれば損をする


◎長崎三和道場の仲間たち(令和2年諏訪神社奉納演武,地区大会より)
川下 近藤 柴原 寺井 平野 石丸
村里 里 下道 渡辺 蒲池 森脇 山口         
澤井 蒲原 松岡 川原
古川 八木 安部    古川



   
◎ 諫早神社 「新嘗祭」奉納演武   令和4年11月23日(水)
   藩士川下と教士石丸で対応
斜刀より
八重垣より
颪より
岩浪より
滝落より



   
   ◎ 諏訪神社奉納演武会  令和6年1月3日(月)
 午後1時集合  1時半参拝  2時より奉納演武
 
諏訪神社奉納演武開会式
令和8年諏訪神社奉納演武(全参加者)
諏訪神社諏訪壮にて
諏訪神社諏訪壮にて
諏訪神壮にて(三和道場参加者)
                
高段者講習会 令和8年1月24,25日
         堺市家原大池体育館
 昨年 川下9段、近藤範士
      石丸教士、森脇練士が参加
     刀法講習会
          令和8年3月29日
      今年度参加者なし
九州地区昇段審査

令和8年3月22日
熊本菊陽町体育館
 川原輝臣剣士 4段に昇段
◎令和8年5月3,4,5日
 全日本居合道全国大会第73回大会

  京都 みやこメッセ


8段に石丸大治剣士、
7段に渡辺正弘剣士が  合格
◎令和8年6月21日(日)
 無双直伝英信流全国大会
 

  京都 みやこメッセ
◎令和8年9月6日(日)
 九州地区居合道大会

 熊本菊陽町体育館
 9:30開始
 
◎令和8年10月4日(日)
 全日本居合道段別競技大会

    静岡県浜松市浜松アリーナ
  前年団体戦;九州地区は第5位
◎令和811月15(日) 宗家講習会
        熊本菊陽町体育館
昨年は4名が参加し、第23代宗家福井先生の指導・解説のもと、第24代池田宗家の演武で、午前中に正座・抜刀法を午後抜刀法奥の業と刀法をじっくり学びました。

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居合道の基本(礼式)
礼は武道の帰するところなり。
されば礼儀を軽んじて武の道無し。
斯道に志す者は専ら敬虔の意を盡し誠を以て礼に終始すべき也。

  <一> 礼式
1.神前の礼(立礼)

  (1)神前・玉座の礼にして道場の末座まで進み、右手に刀を(刃を下向きに柄を後ろ向きに刀を45度位に持ち替えて最敬礼をなす。
  (2) 左手に刀を復し、前に進みて道場の中央寄りの下座に端座す。
2.刀に対する礼(坐礼)
 (1) 左の腰部に着けて坐したる刀を鞘のまま右前に抜き取る心持ちにて右45度の方向に抜き、柄を左斜め前に傾けつつ鐺を右斜め前の床の付け(着目して丁寧に、以下同じ)柄を左に刃部を手前に、膝より一尺隔てて前に一文字に静かに少しも動揺せぬ様に置く。(刃の中程が体の中央にあること)
(2) 前に両手をつき(両手の食指と親指にて三角形を作る心)腰を浮かさず最敬礼をなす。
   ★☆ 演武終わりの終礼は大体始めの礼に準ず。
 <二> 帯刀
1.坐礼の後、右手の食指の先を鍔にかけて鞘を握り、刀を起こし膝の線の前方三寸ところの体の中央に刃部を手前にして静かに立て鞘の下方3分の1の処へ左手をかけて下に運びながら鐺を左手みて持ち上げ袴に下方の袴の紐2本を残して差す。
★☆注意 
 前述の動作中、刀を前に置きたる時、立てたる時は、必ず目の高さの前方を一旦正視(瞬間)して後次の動作に移ること。
<三>抜き付け(斬り付け)(正座1本目の解説)
      ☆抜き付けは、敵に対する第一刀にして居合の真生命とする最も重要なる刀法なり
1.打ち向かう敵を確かに見定める心持にて向かい十分気の充ちたる時、左手を鯉口に運び鞘を握りながら親指で
鯉口を切りつつ右手をやわらかに柄にかけ(右手が柄にかかる頃腰を上げつつ直に両足爪先を立て)鞘を次第
に左45度位に傾けながらも農地部位まで抜きかけ、左手(鞘手)を後に十分引くと同時に右足を前に踏み出すや横一文字に抜刀する。
  ★☆剣先が鞘を放れる瞬間鯉口は左にかえし平となす。
2. この場合,左の肩を上げることなく(右肩も同様)肩を落して左に引く心持ち最も肝要なり。(左右両の肘を浮かせぬ事)
3.抜き付けたる刀身の位置は原則として右拳より正面に引きたる直線上に剣先部にあること。
4.抜き付けたる刀の高さは、肩を落したる状態において両肩をつなぐ水平線より上がらぬ事(心持低く抜刀すること)
5.鍔元が踏み出したる右膝の横線上にある位に右手を前に出す事。
6.刀は水平を原則とするも剣先部が上がるよりも幾分下がる心持なること。
7.上体は下腹を出し、丹田に十分なる気力を注ぎて真直ぐにそして踏み出したる右足の膝の内方角度は90度を超えぬ事。
8.後足の膝と上体とは、大体一直線をなすこと。
9.抜き付ける時、上体は敵に正対拳はグッと強く握りしめ
(小指、無名指の中程でグッと引き、親指の基部にてグッと押す心)左手は鞘を握りたるまま肘と共に後ろの方に引く心持のこと。
 ★☆注意
(1) 居合は抜刀の瞬間、片手抜きの一刀によって勝負を決するもので、極言すれば抜付けの後両手を以ってするものではない。
(2) 抜き付けは腹を決して後ろに退かず、すべて前進する心持を失わぬ事肝要なり。
(3) 抜きかけより抜付ける迄は気を以って敵を圧し柄頭にて敵を牽制する心持を失わぬ事肝要なり。
(4) 錬磨を重ねて後は柄にかける手も抜く手もその起こりを相手に覚らせず抜く速度も腹に気を籠める速度も序・破・急の法則に則り、すべ てをケリに見せずスラリと滞りなく柔らかく円く極めて自然に而して内に凛然たる気魄を蔵して抜刀斬り付ける事を要す。
 
       
   <四>上段に冠る

1.抜付けたる所より右手首を左方に折り肘を少し曲げて刀を 水平に(抜き付けたる高さにて)刀先を左方に、体に近接し、顎の下の高さより左に運び右拳を右胸前より斜めに頭上にとり(このときは刀先にて首の左側を突き刺す心)左手をかけて諸手上段に冠る。
 <五>打ち下ろし(斬り下し)
☆斬り下しは先の鞘放れの一刀を以って制したる 敵を更に完全に勝を付ける需要な刀法なり。
1.敵の頭上より水月あたりまで斬り下す刀法にて諸手を十分に伸ばし左右の力をひとしくして、両拳を内へ絞り込み刀先を低く(鍔元より剣先へ(水の徐々に流る心)床上8,9寸位まで斬り下す。
2.打ち下ろしは空中に大きく円を斬る心持にてし、敵の頭上より胸あたりを通る時刀勢最も鋭く、刀の留まるあたりは刀勢に軟らか味ある様になすこと。
3.右拳は右膝の線にある位に出す。
4.打ち下ろしたる時より納刀までは前方6尺位の床に(敵の倒れたる体を見越したる点)着眼す。
注意:
  打ち下ろす時、心体固着すること無く腹より前進する心持を決して失わぬ事肝要なり。

   <六>血振い
☆刀に付着したる血を振るい落とすことなり。(実践の経験上、血は刀に殆ど付着せぬものなり、されど形として残心に重きを置きてかく仕組みしもの也。
  1.打ち下ろしたる所より先ず左手を静かに柄より離し左の腰(鞘を差したる帯の上)にとりつつ剣先を腹と共に前に出し(敵を威圧する心持にて)つつ右拳を(四指を緩やかに軽きながら)右に返しながら刀先を右に廻し(右手は伸ばしきらぬこと)刀先を右後方に右手を右鬢の前に肘を弛やかに開きてとり(中指無名指が鬢髪に軽く触れる)、中腰にて立ち上がり左足を右足に引き付けると同時に刀先を(刀は頭上を左に廻し、右拳はその位置より振り下ろす)右斜め下に振り下ろして血振いをなす。
2.刀を振り下ろしたる時は、右腕は十分に伸ばし、右拳の位置は屈めたる膝(130度位屈め膝の間は1右45度拳位開ける)の線上にある位前に出し、刀先の位置は右足先より前方へ2尺の所から更に右へ1尺ほどの点にて床より3寸位上にある様にし、拳は低く沈めること。
3.刀を右に廻して剣先が体の真右側にくるまでは手元よりも剣先が上がらぬようにし、それより拳を右鬢にとる迄の間に次第に手元よりも剣先を下げること(中指無名指が右鬢髪に触れたる気は剣先は体の右後ななめにあり)
再記 血振いは右コメカミの上部に柄を四指の基部にて堅く挟みて持ち(中指の先を鬢髪に軽く着けて恰も挙手の礼の状態に)スウッと中腰に立ち上がるや(煙の立ちのぼる心)サッと剣先を右斜め下に振り下げ(右拳をグッと握りしめながら)極めて軽妙にスウッと後足を前足に踏み揃えること。(堅くサッと引付けるに非ず。あまり角張らぬよう足先にて軽く床上を摺り行く心持ちにてなす。)
剣先の振り下しと両足の踏み揃えとを同時になすということに捉わるる時は腰の締り(気の締り)十分なり難し。よって前述の如く後足の引付けは幾分遅れる心持(外見は同時に見ゆるも)にてなす事。


<七>納刀
 納刀は遅速両様(鎺元四寸の所を鯉口に運びてなす法と、剣先四寸の所を鯉口に運てはなす法とあり)あれど仕損じ無きを旨として大事を取るは武道の極意なり。されば茲には安全なる左の1法をとりて解説す。
1. 中腰にて血振いいたしたる所より、先ず右足を1歩大(2歩幅)後ろへ退き(腰は高く、両爪先は正しくは正面に向け、右踵は2寸程浮かす。左手を鯉口にかけ(中指の中程に鯉口がある様に深く握り込み食指と親指にて小さな穴を作る。此の時鞘を鞘を大きく出さぬ事。左手小指の基部が軽く袴に接触ほどにす)剣先を大きく左横に円を描く様に運(軌道の時剣先を右に戻したり又右拳を大きく右に返さざる事。物打ちは左肩下5寸位の所に運ぶ)鍔元4寸くらいの所の刀棟を鞘口にあて右手を低くくして刃を真上ににして右45度の方向へ素早く引き(この時左手(鞘手)も十分後ろに退く心持肝要にして同時に鞘手を直に返し鐺の動きはあまり目立たぬ事をよしとす。)刀先3寸を瞬時に納めながら同方向より伊豆かに納め打つ徐々に腰を下げ右膝を床に着ける。 2.次に1呼吸の間、敵の屍に気を注ぎて確かめ、十分なる残心を以って右手を柄頭無限のに移してを解く。着眼を目の高 に移しながら右足を機ダリ前足に引き付けて立上がり十分なる残心を以って左足より1歩下り着座して次の業に移る。


河野百錬師の居合道大全書          初学者心得33則

1.日本刀は日本精神を象徴する惟神の冷気であり吾人が日夜「道」を修養する根元の症である。よろしく刀霊を信奉し、刀霊の前に拝跪する敬虔なる態度を持するは道を志す者の最も重要なる心構えである。
苟も日本刀を1個の器ほお物視して之を軽視し粗略に取り扱う如き事無く、常に貴人に対するが如く深厚なる礼儀を以ってなすべきなり。然らば刀はその無限の霊能を発揮し人と刀と渾然一体良く其の所期の目的を全うするを使用すること。
2.初心者は勿論、多年錬磨せる練塾の者と雖も原則として刃引き 3.日本刀の目釘は扇における要なり。目釘不完全にては刀の用をなさず。されば平素目釘に意を注ぐは最も肝要なり。大事は平素の心構えにある。苟も刀を使用する場至りて目釘を検むるが如きは不用意無甚だしと言うべきモ油断は人のならいなれば過失なきよう演武に先だち目釘の弛み又は折損なきやを良く確かむべし
4.座席に控えたルときは、刀は右側に、柄を前に鐺を後に、刃を内側にし、鍔を膝の線にある様に置くこと。
5.刀の下げ緒は、その下の端より3分に1の所を食指と中指にて挟の刀を使用することみ栗形の方へ運びて輪を作りて持ち堤刀す。刀を前に鐺の置どうようなrく時は刀の向こう側(棟の方)に刀に平行して添え、腰に帯刀したる時は、帯を隔てて鞘に懸かる(此の抜刀。左手に把りたる時は必ず常に親指を鍔にかけ刀の鞘走ぬ様に注意すること肝要なり。。。 6.上座(神殿、玉座)に向かい向かい、又は上座を右にして抜刀せぬこと。上座を左にして演武するを定法とす。
7.演武の位置は道場のほぼ中程近き下座に着座してなすこと。
8.正座の姿勢は、顎を引きて肩を下し向かい胸を張らず、腹を出して腰に十分の気力注ぎ、両膝の幅は肩の幅位に、肘は軽く張り両手は軽く広げて股のところに指先をやや内に向けて置き、両足の親指だけを重ね、体胖に総て自然体なるべし。
9.端座の坐勢は顎を十分に引いて後首筋を伸ばし、頭上にて空天をあくでも突き上げる意気にて体を伸び伸びと頭を上にそびやかし(演武中も同様也)恰も龍のひるがえるが如く坐威あたりを払う颯爽たる態勢と凛々たる気魄が体一杯にk籠ることを要とす。
10.立居合の立勢は、前述坐勢の心を心とし体の重心は常に両足の中間にあるを要するも、すべて前足膝は幾分屈める心、後足膝は伸ばす心(ピンと延ばし切るに非ず)而して後足膝にて前足膝を押す心持ちあるを要し、常に両膝の股(両膝を内側に押絞る心)にて己が睾丸をやはらかく挟む心持あるを最も肝要とす。然ら坐れば腰の締り(気力)十分ならず。
11. 着座も動作中もすべて奥歯を軽く合せ、舌は軽く上顎に着け、敵を何処迄も逃がさじと常に己が前額部を敵中に割り込む気勢と大勢とを忘れぬ事最も肝要なり。る心あるを要とす。
12. 一切は敵に対する動作たるを忘れぬ事最も肝要なり。相手を忘れたる業は死物也。
13. 正座の着眼は一定の箇所に固着する事無く所謂八方正面の気を以って、目の高さにおける前方に遠山を望む心なること、而して動作中は仮想の敵になすものとす 。目付.の正しからざるは死物也。
14.膝を床につくも、手をつくも左右同時になす事なく左より先にする心持にてし上げる時は右より先にする心持なるべし。(左右同時になす時は、変に応ずること自在ならずとする古人の心得なり。)
15.帯刀せる時は柄頭が体の中央前に、業の終わりたる時は鍔が体の中央にあること。(腰幅を底辺とする正三角形の頂点)
16.党の柄の握り方は縁金(鍔元)3分位を隔てて右手をかけ(拳が鍔に密着しては業十分なり難し)右手小指より1寸5分位(下側の半拳)を隔てて左手(食指の所)をかけて握ること(柄頭金を避けて)、両手の間がっ広すぎるも狭すぎるも掌中の作用十分なり難し。
17.柄を握る手の裡は、力を以って気力をこめ(二は殊更に延ばすことなく軽く屈め必要に応じて直ちに握るの心持ばること)柔らかく両手の力をひとしく、両拳を内側にて込む心持にて、手にて握らず肚にて握る心持なること。(斬る時は必殺の気と力をこめて柄を握る、斬り終われば又元に戻す)
18.抜き付けは敵を斬り拂う刀法なるを以って真に敵を斬る気持ちを忘れざる事。
19.居合は剣先が鞘を離れる所(抜刀瞬間)に本理あり。これを置きて居合の真生命なし、古来より曰「居合の勝負は鞘の中にあり」と洵説盡して十分なり。されば其道を学ぶ者は宜しく茲に留意し、抜刀の瞬間敵をりょうだんするの気魄最も4肝要なり。
20.初心の間は十分に落ち付きて業を大きく伸びのびとユックリ行い、業と業との間に区切を作りてなi、決して素早く一連に行わぬ事。
然して錬磨の功を積み錬熟するに連れ内に璃々たる気魄を養い業の間を詰める様心かけること。
21.総ての業は、其の一動作毎に十分なる気迫を必要とす。即ち「一動の終り毎にグッと確かなる気力の締り」あることを最も肝要とし而して次の動作は更に新たなる力と気合を以って行うこと。
而して錬磨の功を積み錬熟するにつれ内に凛々たる気魄を養い業間を詰めるよう心懸けること。
22. 動作中は両爪先は軽く浮かす心持ち(踵も此の心)にて踏み、前後に踏み開きたる時後足の踵はあまり高く上げぬ事。高く上げ過ぎると体弱し。(2寸位より上がらぬ事)
23. 抜刀納刀共に鞘手(左手)を十分に働かすこと。殊に刀尖が鞘を離れる処に至上無限の理を有つ4斯道は抜刀の時鞘手の活動不十分ならば刀は死物となる。
24. すべて右手の活動は左手に、前面への同左は後ろに、右側への働きは左にと夫々其の裏(反対の方)に活動の根基あり。故にその裏の働きに気を注ぎ裏の空にならぬ事大切なり。
25.刀に使われるなかれ。己が体を元として剣を使うこと。即ち剣を下す瞬前既に両足共に地につき確固不抜体勢にあるべきこと。即ち足至り腰至り而して刀至るの順序たるべきこと。
26. 刀を真向に打ち下ろす時は腰に十分なる気力を注ぎ体も手も軟らかに肩を十分落し両腕両拳を柔らかにし、初心の間は先ず肩を中心として剣尖を以って空中に円を書く心持にて、物打ちに十分の勢気を籠むる様にし、次第に錬磨を重ねるに従い肩の中心を肚に移し、腹を中心として刀を操作するように留意する事
27. 初心の者が刀を斬り下す時に頭を動かし上体にて拍子を付けて前後に振り動かすは皆肩と両腕に凝りあるによる。凝りは自己の虚【隙】であり虚は敵に乗ぜらるる。故に体も手も少しも凝りの無い様に心して修養する事最も肝要なり。
相当錬熟せし者の中にも{両腕を十分延ばして切り下せ}との初心者への注意にいつまでも捉われて殊更に引き切の動作をなし両腕を伸ばし過ぎるために前述の悪癖のいつまでもあろ者あり、注意肝要なり。業と業の間は早過ぎるも遅れ過ぎるも不可なり。之に古来3呼吸の教えあり。即ち着座しユルヤカニ2度呼吸し3度目の息を吸い終わりし頃抜きかけ、気を腹に籠めるに従い、その籠める速度と同速度を以ってスラリと抜き付ける事
28. 刀を抜く速度に序・破・急の教えあり。即ち抜きかけてより次第に早くし剣尖が鯉口を離るる処を最高速度とす。丹田に気を籠めれる速度も之と同じ心也
29. すべて柄への手のかかり(抜きかけ)h大きくせず極めて自然に柔らかくし、一切敵にケブリをみせぬ心持最も肝要なり。
30. 腰(原)脚(足)の4要領
①如何なる動作も腰を屈めず、腹を前に出し、丹田に十分なる気をこむることは肝要であるが、腹を出す事に捉われて腰を折り過ぎては(反る)気も体も十分ならず。   即ち殊更に腹を出さず上体をユルヤカニして丹田にウンと気力をこめたる態勢を自然にして最も可なるものとす。
②正座血振いの時、立ち上がりたる時又立業の斬り下した時の脚は、前膝は心持屈め、後膝は軽く伸ばして(延び切るに非ず)量の膝と股をを内側に絞る心持にて後脚にて前脚を常に押す心持あること。
 ⓷立たる時も歩行する時と脚(足)は前に1歩踏み出でんとする体制なる事。気も体も脚も決して後ろに退くべからず。
④両足の爪先に力を入れるべからず。軽く浮かす心持ちにて、後ろ足の踵は少し上げて常に両足足心にて柔らかく踏む心徳肝要。
31. 先哲の言に「業形より入りて業形を脱す」又「守・破・離」の教えあり、かの孫子も今を去る2千④ひゃk年の昔「兵を形す)(運用)は其の極は無形に至る」と喝破せり。これらは共に形に捉われる勿れ、定石を破れとの意に他ならず。我が居合に於いてもこの心得肝要なり。即ち対敵を忘れ、而も教えられし形のみに捉はれたる気魄なき形のみの居合は如何に外形の技見せと雖も所詮は単なる剣の舞に過ぎざる死物也。されば宜しく業の理を解し敵に対する真剣の動作たるを要し制敵の気魄満々たる生気横溢する業ならぬ。
即ち錬磨の極、業は早からず遅からず平常心を心とし、平素の胖なる体勢を基とし軟らかにして円滑静寂にして荘重なる動作の中に、侵すべからざる一脈の凛々たる気魄が籠らねば真の居合とは言えぬと信ずる。
ここに其道は玄妙幽遠無限の心術である。求道の士のお互いに深く慎み誠を以て修養すべき無変の道と信ずる。




23代福井宗家 23代福井宗家 太田九州地区李理事長 岩田先生を囲んで 九州地区大会参加者
   
無双直伝英信流(肥前長崎英信館)
長崎三和道場は、無双直伝英信流を修練しています。無双直伝英信流の宗家は全日本居合道連盟の会長です。
第22代宗家の道場が「英信館」で、宗家から直属道場として「肥前長崎英信館」の看板を頂いている長崎
県唯一の道場です。


◎無双直伝英信流歴代宗家(第20代以降)

   20代 河野百錬先生
21代 福井虎雄先生
22代 池田隆聖昂先生 (前全日本居合同連盟会長)
(現)23代 福井將人先生 (平成24年5月13日紹統 平成30年度から全日本居合同連盟会長)
◎ 現在,会長は,無双直伝英信流の 福井 將人 第23代宗家です。
    九州地区居合道連盟の会長は,齋藤 正秀 範士十段(福岡県)です。


◎ 昭和31年10月7日に各流派の代表的な業を連盟刀法として次の5本が制定されています。
  刀法;1本目 前切り(英信流) 2本目 前後切り(無外流) 3本目 切り上げ(神道無念流)
     4本目 四方切り(水鴎流) 5本目 切先返し(伯耆流) 

◎ 認定称号段位;全日本居合道連盟
      「段位」は,初段〜5段(地方受審;九州地区は熊本で),
           6段〜8段(京都で受審)
      「称号」は,錬士,教士,範士(いずれも京都で受審)

◎ 主な大会 全国居合道大会;京都    5月3日,4日,5日
       全国無双直伝英信流大会;京都  6月中旬
       全国段別居合道大会;浜松   10月初旬
       九州地区昇段審査;熊本     3月中旬
       九州地区居合道大会;熊本    9月初旬



◎無双直伝英信流の形
 正 座  の技はいわゆる基本の技として修練するものです。
 立 膝  の技は,正座の技を十分習熟した後に習得すべしとされています。
 奥居合 は,技の至極で,諸動作迅速であること。技の奥義を大事にし,よく錬磨して精妙の域に達することとあります。


              ※※ 表の中の青色の技は動画です。動画が終了した時、
               画面左上の戻る←で元に戻ってください。
                                   
        無双直伝英信流 業一覧
1本目 2本目 3本目 4本目 5本目 6本目 7本目 8本目 9本目 10本目 11本目
正座の部 前 右 左 後 八重垣 受流介錯 付込 月影追風抜打
立膝の部 横雲 虎一足稲妻 浮雲 颪 岩浪 滝落 真向
奥居合居業の部 霞 脛囲 戸詰戸脇四方切棚下両詰虎走
奥居合の立業部 行連 錬達総捲 惣留信夫行違袖擦返 門入 k壁 添 受流
◎無双直伝英信流抜刀法
 <基本の形>
 ・順刀(その1,その2) ・追撃刀 ・斜刀  ・四方刀(その1,その2) ・斬突刀
 <奥 の 形>  ・前敵逆刀 ・多敵刀 ・後敵逆刀 ・後敵抜打
◎奥居合番外の形  ・速浪 ・雷電 ・迅雷 ・四方切(悪魔払い)
◎居合形(太刀打之位)  ・出会 ・拳取 ・絶妙剣 ・独妙剣 ・鍔留 ・受流 ・真方

        
23代福井会長    池田会長と岩田九州地区会長    太田九州地区理事長    全国大会1コマ





英信館納会演武 流派昇段允可状伝達 6年度地区3位入賞 川下範士(現十段) 近藤準範士(現九段) 寺井教士

 
全日本居合道連盟
設立は昭和29年
[訃報]全日本居合道連盟会長(無双直伝英信流第22代宗家)池田聖昂先生が、令和元年5月27日に
  ご逝去されました。
  ここに、先生の輝かしい御功績を讃え、哀悼の意を表しご冥福をお祈りいたします。
  令和2年2月9日京都本能寺で連盟葬が執り行われました。
   また令和元年8月2日には、九州地区連盟会長 岩田猛悠山 先生が86歳で他界されました。
  葬儀は8月3日宮若で執り行われました。
  先生は、五常の徳(仁・義・礼・智・信)と常に「木鶏」を目指せを説いておられました。
  心から、ご冥福をお祈りします。
 


◎ 居合の流 派はたくさんあります。例えば、無外流、無双神伝流、伯耆流、水鷗流等々。
  長崎三和道場では、「無双直伝英信流」を修錬しています。
  あらゆる流派から構成されている連盟が『全日本居合道連盟』です。
  全日本居合道連盟は,古来より伝承された古武道たる居合道の各流派を正しく後世に
  伝承せんが為に,武士道精神に則って創立された日本唯一最高の居合道専門団体です
                        >              
柴原準範士石丸8段平野教士村里教士里7段 下道 5段(現七段)
渡辺 4段(現七段) 蒲池 4段(現錬士) 森脇 2段(現錬士) 澤井 初段(現六段) 古川 初段     

    
長崎三和道場(無双直伝英信流)
場  所 〇長崎道場; 長崎市立西浦上中学校武道場
〇諌早道場; 諫早市立体育館(諫早公園横)
代  表 (範士十段) 川 下 満 之
構成員 20名(令和7年5月現在)
練習日 〇長崎道場; 毎週 木曜日 午後7時~9時
〇諫早道場; 毎週 日曜日 午後1時~3時  
連絡先 ・川下 満之(諫早市)電話0957-23-6578
見学はいつでもOKです。上記電話に連絡を!

<会員募集>
  ◎高校生以上 集中力を身にwidthつけ、姿勢がよくなり礼儀作法を身につけます。
  ◎当初あるいは希望で、真剣でなく居合刀でやりますので危険はありません。
  ◎道着、袴、帯、居合刀が必要です。お世話します。

◎現在、藩士十段1名、範士九段1名、準範士八段1名,  教士八段1名,
    教士七段4名, 錬士七段2名、錬士六段2名、六段1名、五段1名、
    四段1名、初段3名、
 
   
 ◎ 長崎諏訪神社に奉納演武
   令和7年1月3日(金)14時から演武開始     
    先ず、13時30分より神前に礼拝。そして
       14時から24名が演武(長崎三和道場13名)。充実した演武会でした。 
  
 ◎ 全国,九州での大会や講習会は次のとおりです
    昇段審査九州地区;令和8年3月22日(日)熊本菊陽体育館
    昇段審査;全国大会;令和8年5月3日(日)~5日(水)
       京都みやこメッセ 6段以上は全国大会最終日
   8.3.22日   ・四段に川原剣士合格
   8.5.5日   ・8弾に石丸大治剣士合格 七段に渡辺正弘剣士合格
   7.5.5日   ・十段に川下剣士、合格
   7.3.23日   ・3段に川原剣士、初段に古川剣士と八木剣士、阿部七波剣士、合格
    無双直伝英信流大会 京都みやこメッセ 令和7年6月
     段別競技全国大会  7年10月5日 浜松
     高段者講習     7年1月25,26日(日)大阪
      刀法講習会       7年3月大阪
 ◎懇親会             
  昇段祝いと暑気払い   8年7月11日(土) 諫早さかな道場で
  忘年会or新年会     7年12月6日(土)17:00 諫早駅前・さかな道場で
熊本城
4年地区大会昼食風景(長崎三和道場) 6年度地区大会参加者(長崎三和道場)
地区大会連盟旗退場 地区大会参加者(三和道場)
長崎三和道場参加者 諏訪荘座敷で諏訪神社奉納演武参加者
8年度汗流し会
     令和7年忘年会7.12.6 諌早「さかな道場」



         正統第二十一代宗家 福井虎雄 先生による「無双直伝英信流居合道
宗 家 訓
 当流の居合を学ばんとする者は、
古来より伝承せられ、以て今日に及び、当流の形に聊かも私見を加うることなく先師の遺された形を毫末も改変することなく、
正しく後人に伝うるの強き信念を以って錬磨せられんことを切望する。
剣は心なり。心正しければ剣正し。
心正しかざれば、剣又正しからず。
剣を学ばんとする者は、技の末を追はずその根源を糺し、技により己が心を治め、以って心の円盛を期すべきである。
居合道は終生不退全霊傾注の心術たるを心せよ。
   

居合道の本義と修業の要点 (無双直伝英信流 正統二十代宗家 河野百錬 述)
居合の本義と眼目
       居合の本義は抜打の一瞬にあり
         而してその修業の眼目は正速強威なり
    
    正とは、流儀の掟に従いて 体の構え 運剣の仕方を始め その流儀の形を正しく身につける事。
    速とは、形の正の上に 業の理合いを辨まえて錬磨を重ね、運剣の速度を早くする事。
        強とは、正と運剣の速の上に 斬撃の効果を十分ならしめるため手の裡による当たりの強みを錬磨する事。
          威とは、正速強を身に得て百錬の暁き 流儀の体を自得し 遅速・緩急・強弱を悟り 残心を得て而して格調高
    き無限の品位と風格ある境地に到達する事。


    居合修養の要点
    一 抜刀 納刀が極めて自然である事。
      即ち、柄手の裡の強弱を会得して、一切鞘音をたてず、鯉口の刃部とその左右に刃瑕をつけぬのが自然 の運剣である。
    一 業の理合いを十分に会得してその理に基き動作と運剣の遅速、強弱、間を自得する事。
      即ち、初心の基礎指導に於ける動作と運剣を高段位に至る迄も至上となすは洵に思はざるの甚だしきものなり。如斯は 舞たるのみ、よくよく留意修養寛容なり。師は業の形の有り方を指導できるのみで、その形にイブキを与えて生キモノにするのは各自自身の研鑽工夫あるのみ。
    一 坐作進退運剣の際いかなる時と雖も自己の丹田に気力が充実し、心が安定して居る事。
      即ち、常に帯刀した帯がピンと張って居る事が肝要なり(いかなる時も心が動揺してはならぬ)
    一 抜打ち(斬払い)から最後の勝(斬下し)をつける迄その運剣は少しも渋滞(止まる)してはならぬ。
      即ち、敵を完全に仕留める迄に運剣の止まる処は自己の隙(スキ)であり、虚(スキ)は敵に乗ぜられるところ、死命
      を制せられる所である。
    一 残心を忘れた居合は死物である。
      即ち、血振いにかかる所から納刀を終えて退がる迄八方心眼の十分なる気力を肝要とする。
    一 息を吐く時の心身の体は実、息を吸いこむ時の心身の体は虚なり。
      即ち、動作中呼吸の虚実を会得する事肝要なり。
    一 表の働きはその裏の力 眼に見える所の働きは眼に見えぬものの現れである。
      行いは心の影也。自己の一切の行動は自分の心の表現である。
    一 道の修養の根幹は、表に現れぬ所に着眼して内の正しい働きの完成を期する修養である。
      即ち、居合は豊かな人間性の充実をはかり、人間完成の修養道たる所以である。

無双直伝英信流 居合兵法略説
 居合兵法は、古来の剣家に依って苦心研鑽の暁、創案されたる日本刀即ち真剣を以て行う処の心身修養錬磨の道であっ
て、急変に処して直ちに之に応じて己が身を守る刀法で、其の坐作進退に依り強靭な心身を錬成するのは勿論、敵前
 に(仮想の)自己を究明する無双の道である事は恰も仏家の座禅に匹敵し、日本武道の根元であり処世の大道である。
 居合の初祖は、永禄(420年前)年間の人、奥州(山形県村山市大字林崎)最上家の臣、林崎甚助源重信公にして其の
  流名を林崎夢想流、又の名を重信流と唱えた。
 下って享保の頃(260年前)当時空前の名手として聞こえし正統第七代長谷川主税英信公が古伝の業に独創の技を加
 え、流名を茲に無双直伝英信流と改め、土佐の国に之が伝承された。
 爾来正統第一九代宗家迄土佐の国の不出の御流儀として伝承されたが、偶ま昭和元年大日本武徳会大阪支部は居合兵法の
 真価と重要性を認め、剣道柔道に併せて其の修錬を提唱し、以来毎年土佐の国より宗家を招聘し講習会を開催する事
 20ケ年受講会員数延べ2万余名に及び其の盛況は全日本武道会に未だ比肩するものが無かった。
 如斯時機に当たって、第19代宗家福井春政先生は深き御意思に基き、正統第20代宗家を阪府の地に移す事を決意せら
 れ、昭和25年4月10日攝州住吉大社御神前に於いて紹統允可の式典を挙行、河野百錬範士は正統第二十代宗家を
 継承された。(昭和21年大日本武徳会より居合術範士号允可)昭和49年5月21日河野宗家の急逝により
 池田昂淳範士その遺言執行者となり、当流長老10名の先生の慎重審議の結果福井虎雄範士が正統第21代宗家に指
 名され昭和50年2月11日岐阜市伊奈波神社御神前に於いて紹統允可の式典を厳粛に挙行され茲に福井虎雄範士は
 正流の正統第21代宗家を継承し今日に及ぶものである。


当流の技の掟について  (河野百錬先生の教え)
◎ 無双直伝英信流修養者の必ず守らねばならぬ心得
一 体勢は常の歩行と同様に上体を真直ぐに、足を踏み出した時も退いた時も、前にも後にもかからぬ事。
二 演武の時は着眼を正しくし顎を引き奥歯をかるくいつも咬み合せておる事。顔面に少しも力をいれぬ事。
三 正面一文字の抜付けは、肩の水平線よりあまり下がらぬ事。(肩と水平を原則とする)
四 打ち下ろした時(打ち下ろす時も)体を前後、上下左右にユスラヌ事。
五 抜き付けは必ず鞘の中から切りつける事は最も肝要である。剣先を抜き出してから斬り付ける事は居合の最も不可とす
  る所也。
六 納刀の終りが早過ぎてはならぬ。早過ぎては残心乏し。十分なる気迫を以て、極めて静かに終りをユックリと納める様
  に留意肝要也。
七 正座の血振いの時は、剣先を高くせぬ様 剣先を床面に垂れ下げた状態にする事。(22代の言、切先膝横一尺、前二
  尺)
八 立膝などの横への血振いの時は、剣先に力をこめて、剣先から右の移行する様にし、拳から先に右に移すようにせぬ
  事。(右拳は打下した高さで脚から5寸の処に)
九 すべて斬下ろした時、剣先は鍔元より十分下げる事。(居業では、床上8寸位まで)
十 抜刀の剣先が鞘を放れる時、必要以上に鞘を左にカヤサヌ事。刀刃の運動方向に迄カヤスのが可。血振いから納刀の終
  り迄は残心故納刀の時、柄を上から押さえてはならぬ。鐺が柄頭より下って居る事。
十一 抜刀も、納刀も、極めて自然である事。即ち鞘音をたてぬ事。鞘口(鯉口)の刃部とその左右に少しもキズをつけぬ
  のが自然の運剣である。
十二 坐作、進退、運剣の際、如何なる時も丹田に気力が充実して心が安定して居る事が居合の最も肝要とする所である。
  いつも帯刀した帯がピンと張って居る事。
十三 月影の抜付けた時の右拳は右肩よりも一拳位高く上げる事。稲妻も同様也。
十四 受流の時、左足、右足の運びと左右踏み揃え斬下す時の速度が同一であっては不可。その場合の右足は体を左に反転
  するための支えなる故、右足を右に踏むや直ちに左足に踏み揃える(斬下す)事が肝要なり。
十五 介錯の抜刀の時、前方に踏み出す右足は前方に真直ぐに踏み出す事。刀は帯刀の方向に幾分右斜めに抜く。
十六 半身の時の後足の踵は浮かさぬ事。紙一重の心持でかるく床につける。この場合後足先が後方に向かぬ様に踏むこ
  と。
十七 滝落し、門入の場合刺突する時の剣先は鯉口の処から突き出す様にし、体(左腰)まえに剣先を出さぬ事
十八 惣留、浮雲、颪、連達(行連?)などの右斜めに斬り付ける時、右拳を右膝又は右腰から離し過ぎぬ事。離し過ぎる
  と剣先に威力無し。即ち膝又は腰から5寸位より広くせぬ事。
一九 行連れの第一刀抜付けの時、腰は十分落して斬り付ける事。
二〇 連達、戸脇、四方切などの時、左方を突いた時の柄は腕に平行して居る様にする事。
二一 霞の時、間合い十分として抜付けた刀が効果不十分のため、一歩進めて斬り返す刀法故、最初から刀がハズレル事を
  予想して斬り返す運剣であってはならぬ。即ち正座一本の斬り付けの所から直ちに刀をその刃部の状態で後ろに大
きく刀を運び、直ちに一歩進めて斬り返す事。
二二 立業等で、前進する時は平素の歩行と同様にし、肩や腰を不自然にユスラヌ事。
二三 受流す業(正座、立業の受流、全日居刀法の前後切、切先返)の場合、受流した形に刀を構えてシバシ留めて待つ形
  の所から切り下す(二拍子)人を見受けるが、これは大なる誤りで、受流すや直ちに(一拍子)切り下さねばなら
  ない。即ち受流す形に刀を構えて留めることは絶対不可。目的に向かって刀を運用する間は刀は一瞬も留まっては
  ならぬ。
二四 「奥居合は諸動作を早くする」という字句を曲解して「残心の乏しい」全く居合の本義を忘れた剣の舞の感ある居合
  を見受けるが、これは大なる誤りである。
  居合は本来、初も、中も、奥も、その区別は全くないもので一本一本の業が独立した業で、初(正座)、中(立
  膝)、奥(奥居合)と名目されたのは、指導上の方便であり、すべての業はその本義は一でその区別はない。即
  ち、千錬萬鍛の暁は斬る目的の刀(受流すも)の運用は止まる所無く迅速を旨とし、斬った後の最後迄の動作は残
  心であり、決して早くする必要は全くなく、極めて自然で十分なる気位を必要とする。
  居合の眼目、居合の本義を誤った言動に迷わされてはならない。心すべき肝要な事である。